090/365 マイヒストリー

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3月上旬。

今年、全精力を注ぐつもりだった仕事がなくなりました。

わたしの本職。

人の一生を形あるものに変えて残すこと。

無粋な仕事だとはわかっていますが、

目に見えないままのその人だけのストーリーを、

少しでも本質を感じ取って創り上げること、

そしてお客様が周囲の方々と共有できる形にすること。

遺影写真、部活の記録、古希の記念本、成人式撮影、プロフィールムービー、いろいろあります。

そんななか舞い込んだ、この数年間で一番大きな仕事。言われた通りに本にすれば、数ヶ月分の給料以上支払ってもらえた。なのにどうしても出すべき内容ではない気がして、もっと違う視点で書いて欲しくて何度も話し合いを重ね。

そうこうするうち、その方の意識が変わり、それまでの苦しみを本にするよりも、外に出て学び、人と出会ってみることにすると。もう少し違う視点を持ち、毎日を自分のために過ごしてみたり、忘れ物を探してみると仰って。

それはそれでとてもホッとしたものの、わたしの仕事は消滅。

これでよかった、本当にありがとう。

と、何度も言われたものの、商売気からズレてる自分に激しく落ち込む部分も。何のためにやってるんだか意味がわからん。そんな自分に腹がたつやら。

その案件が消えると同時に、

年始からの忙しさがフッとやみ。

すると、

ソファから立ち上がれない、

ただただ眠い、何も覚えていられない、

怠くてたまらない、

ってな状態になり。

心は元気なのに、体が言うことを聞かない。

燃え尽きただけでもない、あれ更年期かな?と。

とりあえず焦らず騒がず冷静に、

ただやり過ごしてみることに。

雪まつりの打ち上げもメンバーに謝り、延期して。

すると、数日後。

玄関先にプレゼントが。

開けてみると、桜の入浴剤。

そしてリラックス効果のあるアロマスプレー。

短い手紙が添えられていました。

今は人に会う気分じゃないかもしれないから、

黙って置いていくね。

たまには無理せず休んで。

雪まつりのメンバーからでした。

そのメモを見た途端、胸がいっぱいになり。

そんなつもりでなかったのにな。

でもやっぱり、空になっていたのかな。

そんな自分だったら嫌だなとか思いつつ、

ただただ人の心からの思いやりにも打たれ、

ネジが巻かれ。

少しずつ、また動けるように。

その日から毎日、

何かしら人の優しさに触れている。

頑張れよ、まるで励まされてるみたい。

沢に案内してくれた、男鹿のご夫妻。

長女と次女を楽しませてくれて、

それを見て笑ってるわたしの顔が

今年いちばんの宝物だと言ってくれました。

親しい友達たちからも心からの依頼。

そんな風にこころの近くに置いてくれて

感謝しかない。それが次へのヒント。お前は人を感動させることができるのか?と。

まだまだやることは沢山ある。

子供達に教え伝えなきゃいけないことも。

わたし自身も気づいてない力だってあるかもしれない。長いこと人からどう思われるかだけを主軸に生きてきた頃に培えなかった力が。

まだまだ成長できるということを子供達に見せなきゃいけない。お母さん、大して優しい性格でもないし、強くもない、自分勝手な母だけど、あんたたちにそれぐらいしかできないから。

だから、身体も大事に。

まだまだ、これからだ。まだ大事なピース足りてない。多分それは好きってこと。◯◯バカ、そんな風な何か。