246/365 プロとアマチュア

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今日は二つ、声かけていただいていて

でもどちらも同じ時間だったので、

悩んだ結果、

去年から追いかけている中学校の

吹奏楽部の3年生の写真を撮りにいってきました。

もう一つの大曲農業高校太田分校、

70周年記念式典は残念ながら行けなくて、

でも先生のご厚意で、

作った30分の動画を流していただけることになり、

ほんとうに嬉しかったですが。

見たかったなあ…

でも中学校の生徒さんの笑顔や涙、

いっぱいカメラに収めてこれて幸せでした。

 

1年、おいかけて3年生の引退の動画を作る。

 

プロなら採算がとれず

請け負ったりしない仕事かもしれません。

正直、そう思う。

 

でも、精神的に引きこもっていた時期に

長女が吹奏楽を始めてしまい、

部活を見に行きたいけど行けないわたしが

どうしたら部活に足を運べるか…

苦肉の策。

ボランティアで作らせてください。

震えながら、役員さんたちにPresentationした夜。

カメラと一緒ならどこにでも行けるから…

出来上がった動画を3年生を送る会で

100人の人が見てくれて、

そのなかの一人のお母さんが見終わったあと、

立ち上がってかけよってくれて

「本当にありがとう」と泣き崩れて

抱きしめられて、

そこからわたしのママ友恐怖症が

少しずつ和らいでいった「きっかけ」

勇気をかき集めて歩くことに目覚めた、

最初の一歩だから。

 

それが、いつのまにか

曖昧に仕事になっていき

下手すれば5~6校まで届きそうな勢いになって

でも、やればやるほど採算が…

そのへんで苦悩したのが去年。

すっぱり、年1校だけに決めた。

結果、それでよかった。

 

この1年は中学校のみんなに

とても大切に大切にしてもらって、

今まで当たり前にやってきたことなのに、

仕事なのに、

ありがとうございますって受け止めてくれて

むしろこっちの背筋が伸びる。

 

7年。

夢中だったときも、楽しかったときも、

何をやってもダメなときも。

それでもただただ、

長女を音楽に導いてくれた環境や

出逢った人々に恩返しのつもりで続けてきた。

娘が卒業しても…

ずっとそのまま、それでいいって思ってたら、

だんだんお金がもらえるようになり、

今は…

ありがとうって届く、たくさんの愛情。

生きてると、

いろんなことがあるもんだ。

つくづく、そう思う。

 

映像がどうして好きなのか自分でもよくわからない。

ほかに得意なことのほうがいっぱい。

なのに、人生の節目節目で

ほんとうに好きなことに向かおうって思う時、

いつも映像制作の世界を目指してて。

 

デザイン会社に就職して普通に適正もあって、

だけど26のとき、本気で人生やり直そうって

そのとき、山王にある

大きい映像会社の募集を見たんだけど

どうせダメだろうなって勇気出せなくて

小さなビデオ制作会社の

ビデオカメラマンの面接を受けて落ちて。

でも事務で入ることになって

そうこうしてたら上司が会社を休む日が続いて、

納品しなきゃいけないマックスバリュの動画…

でもそれはメインの仕事に追加で依頼の、

価格も安くて内内に残すための動画で。

それでも見よう見真似で一生懸命作って。

会社が女性たちの働く環境を

一生懸命よくしようって思ってるのが伝わってきて。

それを形にしたいって一心で。

そしたら完成品をみて、周囲も先方も驚いて

期待してなかったのに、なんだこれ⁉って

頭をくしゃくしゃになるぐらい、

なで回された記憶がある。

 

それでも会社にはたいした売り上げじゃない。

笑っちゃうほど。

その後、やればできるんじゃ?と勘違いして

スカパーの仕事をやらせてもらったら撃沈で、

先輩に大迷惑かけて。

結局、先輩に作り直してもらったようなもん。

何か、裏側ビデオ作ってたときに流れてたものが

全然なくて。

わかんないまま、チャンスとおさらば…。

 

その後、離婚したときも

知り合いも誰もいない仙台の町で

慣れたデザイン作業で

自宅で10万以上の仕事を見つけたのに、

なぜか保証のない動画制作のほうに突き進んで

案の定、苦労ばっかして。

でもプロフィールムービー作りは本当に大好きで

100組以上作ってるのに毎回泣いてた。

そして、たまに入る企業のPR動画とかは撃沈…

 

それは今もそうで。

どんなものでも結果を出すことができなくて。

いつまでもアマチュアな自分に辟易し、

落ち込んだりしたこともあったけど

最近、ほんとに

映像でお金を稼ぐ人には

永遠になれないかもしれないなあって自覚した。

でもお金じゃないところで、

自分にできる狭い範囲の存在も感じるから

それをやればいいだけなんだと。

ちょっと楽になった気持ちもする。

 

弱音なんて吐くな。

ひとりでもあなたの作ったものに

感動した人がいるなら、

その相手に対して失礼です。

って、プロ中のプロに怒られて、

そうだなあって。

お金稼ぐ、稼がないって部分以外のところで

真剣に問われて

泣きそうなほど嬉しかったんだ。

 

報われたかったのかなあ。

頑張ってるのにって。

 

とりあえず、気合入れなおして

九州のメーカーさんの動画、

これもまた…わたしが安いから

いただけた仕事だけど、

だからこそ気楽に楽しんでやってみたら、

先方がとっても喜んでくださって、

シリーズ続投がどんどん決まって。


代理店さんも大喜び。

そして、先方が「プロみたいだねえ」って

言ってくれてましたよって、

嬉しがると思ったのか教えてくれた。

とほほ…

笑っちゃったけど…複雑だったけど…

でも、まあ。

まあ、いいか。

まあ、いいよ。

 

食うための他の仕事も抱えながら、

一歩、一歩だ…

 

昨日、嬉しい連絡が一つ。

ケーブルテレビのオースティンさんから

これまで作った動画を

10月のイベントで紹介させてくださいって。

何本かピックアップして流したい…と

仰ってくださって。

 

ほんの少しずつだけど、

ほんの少しずつだけど。

 

真心でかけたエネルギーは

必ず形を変えて戻ってくると

 ただただそれだけ信じて歩ける自分に

そうなれるように。

望んでることは、

ほんとはそれだけなのかもしれないなあ…。

 

頑張っても報われないこともたくさんあるのに、

とても欲張りな想いだけど。

 

でも信じたい。

信じたいから頑張る。

それがわたしが唯一知ってる方法…

だから時々揺らぐよね…

修行みたいで疲れちゃう。

ほんとはもっといろんな方法があるのかもなあ

人生の高速、乗ってみたいなあ

でも頭が悪いから、無理かもなあ。

 

 

これからまた、いろんなものが押し寄せて

忙しくなりそうなんだけど

その前に心は小休止。

すごくこれからのことを考えている。

 

 

そうしながら、いまは

中学校さんのDVDを仕上げることが

楽しみでしょうがない。

3年生の心に届くといいなあ。